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みたいな質問がたまにあるのですが…。
もしかしてその「食べてない」って、量かカロリーで測っていませんか?
食品を買うと必ずカロリーの表記があるのですが、カロリーを基準に食べ物を選ぶと意外と落とし穴にスッポリはまります。
カロリーは100年以上前に作られた熱量の指標。
体重の増減にカロリーだけをアテにするには少し物足りません。
時代はGI値
GI値とは「グリセミック インデックス」の略で、調べると小難しい事が書いてあるのですが、要は「血糖値の上がりやすさ」の指標となります。
一般的にGI値70以上が高GI値。
60未満が低GI値と言われています。
要はGI値の高いものを食べると血糖値が上がりますよーとなります。
では、血糖値が上がるとどうなるの?なのですが
血糖値が上がり続けると人間気絶してしまうので体は下げなければいけません。
そのためインスリンという成分が分泌されます。
インスリンによって下げられた血糖値はグリコーゲンと呼ばれる貯蔵出来るエネルギーに変わります。
その貯蔵先となるのが
①血液(20g)
②筋肉(150~200g)
③肝臓(200~250g)
この順に()の量だけ貯蔵されるのですがもしもそれが溢れてしまった場合次の貯蔵先となるのが…
④脂肪細胞(上限なし)
となります。
脂肪細胞の貯蔵量に上限はないため、ここに貯めれば貯めるほど脂肪は増え続けていきます。
上限をくれ!という感じですね。
逆にエネルギーを使い続ける事によって①②③が常に空っぽならば太ることはありません。
が、今やそれらを空にするほどエネルギーを使い続ける方というのはどんどんと減っています。
(この①〜③を空っぽにするのがファスティングです。)
これが食べると脂肪が増えちゃったーっていう原理なのですが、この血糖値の上がり方というのが結構重要だったりします。
緩やかに上がっていく分にはまだいいのですが、高GI値のものを食べることによって急激に血糖値が上がってしまうとインスリンが過剰に分泌されて血糖値が急降下します。
その時に起こる現象とは。
先ず血糖値が急上昇した時。
眠くなります。
食べた後に眠くなる現象には心当たりがある方も多いかもしれません。
そして急下降した時。
イライラしたり、空腹感が出ます。
しかし、この時感じる空腹感は本当の空腹でないときが多いです。
何故なら食べたばかりだからです。
「ちょっと小腹空いた気がする。」
食べたばかりなのにそんな感覚になるときは血糖値の急降下が悪さしているのかもしれません。
まやかしの空腹感です。
(この急上昇、急下降を繰り返すとインスリンが段々効かなくなってきます。
これが「糖尿病」です。)
なので、食べてないのに太りやすい場合、もしかしたら食べているものが高GI値のものになっているかもしれません。
代表的な高GIなもの、低GIなもの。
今の時代、便利なGoogleというものがあるので「GI値」とかでググると一覧が出てくると思うのですが、その中でも馴染みがあるものを見ていきます。
最近は外食でも白米か玄米か選べる店が増えてきました。
健康に興味があったり、体重を気にしている方はなんとなく玄米の方がヘルシーな気がして玄米を選ぶ方が多いのですが、実はこの2つを比べるとカロリーはほとんど変わりません。
白米 168カロリー
玄米 165カロリー
違いがあるのはGI値になってきます。
白米 84
玄米 56
白米が高GI値に対して玄米は低GI値になっています。
玄米の方が血糖値の急上昇が防げるため、お腹が減るという感覚が正常になります。
カロリーが変わらないのにGI値が違うものはまだあって、例えば同じ麺類でもうどんと蕎麦がそうです。
うどん 270カロリー GI値80
蕎麦 274カロリー GI値59
うどんを食べた後の方が血糖値が上がりやすいため狂った空腹感が生まれやすくなります。
米でも麺でも、何をチョイスするかで食べた後の感覚がGI値によって変わってくるんですね。
なので、食べてない割には太りやすいなーという方は知らず知らずのうちに高GIのものを選んでいるかもしれません。
気になっている方はカロリーではなくGI値を気にしてみると違った発見があるかもしれないですね。
因みにカロリーもGI値もどちらも高い王様と女王様のような存在。
それが白砂糖とパンになります。
白砂糖 カロリー384 GI値109
食パン カロリー294 GI値91
甘いものやパンが太りやすいっていうのはこういう事だったんですね。
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